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こんにちは、ひげぶろです。
30代後半から未経験でIT業へと転職、現在は制作会社でWebコーダーとして働きつつ副業でWebサイト制作を行なっています。
友人や知人からの紹介でWebデザイナーへの転職を考えている方から転職の相談をされることもしばしばあるのですが、話を聞いていると、Webコーダーという職種があることを理解していない方が意外と多い印象でした。
私はある程度高年齢かつ未経験でWebデザイナーへの転職を考えているのであれば、先ずWebコーダーを目標にするように勧めています。
実際に転職し、日々コーディング業をしている僕が、なぜWebコーダーを目指すべきかをテーマに書いていきます

結構年齢もいってるんだけどWebデザイナーになれるのかな?



未経験から始める場合先ずはどこを目指したらいいの?
こういった悩みを解決します
ゴールは明確であればあるほど良いと思いますので、なぜWebコーダーを目指した方が良いのかと言う理由を具体的に提示していきます。



ゴールを明確にして突き進みましょう
- WebデザイナーよりもWebコーダーを目指すべき理由
- Webコーダーの業務内容
- 転職までにやるべきこと
過去の記事で転職までに行なったリアルな体験談を載せています。
全くの未経験の状態からどうやって転職成功させたかについて書いているので良かった読んでみてください。


結論
ある程度高年齢かつ未経験の場合はWebコーダーを目指すべき理由はいくつかあります。
- 覚えることが明確
- デザインにはゴールがない
- Webコーダーは参入障壁が低いのでキャリアを0から1にしやすい
ある程度高年齢であると、何よりも時間が大切になってきます。
Webデザイナーの業務は多岐に渡りますので、身に着けるべきスキルも膨大です。未経験から実務で使えるレベルまでになるには1、2年ちゃんと勉強したからできるとはなりません。
また、Webデザイナーにも色々と特性があります。
圧倒的なクオリティと個性的なデザインを生み出せるデザイナー、Webマーケティングに優れたデザイナー、フロントエンドも行えるデザイナー。。。Webデザイナーと一口にいっても様々あります。
こういった特性も含めて学習していくということにどれだけの時間がかかるでしょうか。
それまで無収入でどうにかなる人であれば気長にやるのも良いですがそうじゃない方がほとんどですよね?
それに比べ、Webコーダーは覚えることが明確です。それにコードに関しては暗記する必要もありません。
つまり目的まで逆算しやすいので、いきなりWebデザイナーを目指すのではなく、Webコーダーとしてキャリアを積み、その後Webデザイナーを目指すといった中長期的な計画で進んでいくことが着実にWebデザイナーを目指す上で大切だと僕は思います。
走りながら身につけていく。この感覚が大切だと思います。
この結論を基にもう少し深掘りしていきます。
Webコーダーについて


まずWebコーダーがどういったものかについて説明していきます。
大切なことなので先に触れておきますが、Webコーダーは必ず存在する職種ではありません。
デザイナーがコーディングを行うところもあれば、近年ではコーディング技術に頼らないで制作する方法も様々あるからです。
基本的にこの業界は餅は餅屋という考えで効率重視で仕事を回す傾向にあります。
単純にその方が制作案件数をこなせるからです。
数をこなして売り上げを上げたいからデザイナーとコーダーを分業制にしている会社や、コーディングは苦手だからWebコーダーにお願いしたいといったデザイナーさんのところにWebコーダーとしての需要があります。
Webコーダーとは
WebコーダーはWebデザイナーが作成したデザインを基に忠実にWeb上に構築し、表現していきます。
扱う言語は様々で、表現レベルと習得する言語の難易度は比例します。
また、大規模なサイトの場合は複数人のチームで管理するので別途管理方法を学ばなくてはなりません。
小規模サイズのサイトであれば1人で管理することも可能です。
Webコーダーのキャリアアップでは、できることが増えてくるとフロントエンドという業種になってきます。
業務内容
基本コーディングでページを作成していくことがメインですが、サーバやバックアップ、バージョンの管理も行います。
作業で特に多いのはWordpressのようなCMSを使用したWebサイトの構築です。
流れとしてはデザイナーさんがPhotoshopやXDでデザインを上げてくれたものに沿ってコーディングしていきます。
0からサイトを立ち上げる場合はそのまま本番環境で作業を行いますが、修正やリニューアルの場合はテストサイトで構築、確認、採用されたら本番環境に移行という手順で進みます。



PhotoshopかXDかは会社やデザイナーさんによります
必要なスキル
Webサイトを構築する上で必要な言語は過去の記事でも扱いましたので下記記事をご参考ください


言語の他、バックアップやバージョンの管理、FTPソフトの扱い、サーバ管理の知識、セキュリティの知識が必要になります。
私の場合これらに付随してWebマーケティングも行います。
リアルな実情
実際に実務に携わってみて感じることはWebコーダーはデザイン界の土方です。
設計図を基にせっせと構築していくのでやがてその作業がAIによって仕事を奪われるという未来はやってくると思います。というかもう来てるんですが。。
人間が求めるものなので、AIには対応できない細かな設定や修正はいくつも存在するので完璧になくなるということはないかもですが、今後厳しい職種であることは間違いありません。
解決策としてはWebデザインも行える+Webマーケティングも行えるなど、特性を身につけていく必要があります。
Webコーダーをおすすめする理由


上記しました通り今後細くなっていく職種ではありますが、これから未経験でキャリアを積んで行きたい方にはおすすめです。以下理由を具体的に挙げていきます。
覚えるスキル量
まずおすすめポイントとして覚えるスキルが明確なことは大きいです。
Webコーダーはコーディング業がメインで、Webサイト上にデザインを可視化させることが大きな役割です。
複雑な処理で大変な時もありますが、答えを暗記する必要はありませんし、いつもググっています。
このググる力がかなり大事ですが、答えはインターネット上に多数存在します。
また、言語の習得は継続して行えば理解できるものですので、以下に続くデザインと違って答えがあるものなのでこの差は大きいです。
繰り返しになりますが、過去の記事で勉強した言語についてまとめた記事があります。
こちらの内容を一通り勉強し、反映させることができればひとまず業務をこなせますので参考までに良かったら読んでみてください。


デザインはゴールがない
デザインが0から1を生み出すものだとしたら、コーディングは1を反映させるか増やしていく作業になります。
制作物において0から1を生み出すことが何よりも大変で、依頼者の数分答えが存在します。
つまりデザインはゴールが見えない中での作業となります。自分らが良いと思ったものでも相手によってはそれが良いとは限らないからです。直しも当然発生します。
また、使用するツールがWebコーダーよりも遥かに多いこと、デザインの引き出しも多数持っておくことも大切ですのでやることは山程あります。
デザインは問題解決の手段ですので案件により対処の仕方は変わります。ですのでデザインの質を高めるには勉強だけではなく実践も必要となります。
以上のことから未経験者や僕のように30代後半で始めるにはかなり大変なことなので、いきなりWebデザイナーを目指すということはおすすしていません。
Webデザインを謳った教則本や、オンラインスクールでは実はデザインについてそこまで突き詰めて教えている教材は殆どないことにお気づきでしょうか?よく考えると殆どがデザインの表現方法や手段(コーダー目線)のものが多いです。
教則本を作れるのがデザイナー(問題を解決する側)、教則本を見て再現しているのがコーダー(再現する側)
ちょっと極論ではありますが見方によってはこういう関係性とも考えられます。
0から1を目標
書くと単純ですが、1にするまでが非常に困難であることがわかると思います。
勉強時間と作品制作には時間がかかると思いますので、学習範囲をコーディングに絞っていくことをおすすめします。
学習を終えたら、模写サイトやworpressで架空の企業サイトを制作するなりして転職活動に臨みましょう。
一通り再現できる力があるということを可視化できれば、Webコーダーとしての道も見えてくると思います。
まとめ
WebデザイナーよりもWebコーダーを目指すべき理由について以下の内容を要点に書きました。
- 覚えることが明確
- デザインにはゴールがない
- Webコーダーは参入障壁が低いのでキャリアを0から1にしやすい
僕は当初はWebデザイナーを目指していて、20社以上落ちた経験があります。
もう本当に地獄だったので、今回の記事は過去の自分に伝えるつもりで書きました。
僕のように30代後半からWebサイト制作で転職を考えている場合は中長期的にキャリアアップを計画していくことをお勧めします。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。